感染症、病原体とその予防、対策(建築物環境衛生管理技術者⑤)

ご覧下さりありがとうございます。

 

○主な感染症の特徴

 

・ペスト(一類)

ペスト菌を持つネズミの血を吸ったノミに、人が血を吸われて取り込まれることがある。

→リンパ節の腫れ、肺炎、潰瘍をていする。

 

結核(二類)

結核患者の咳、会話などによって、結核菌が飛沫・空気を介して感染する。

感染しても多くの人は治癒し、発病には至らないが、菌は体内で数年から数十年生存する。

近年の集団感染の増加には、建築物の気密性の向上との関係が示唆されている。

→2週間以上持続する咳を認めることが多い、体重現象や全身倦怠を呈することもある。

 

SARS(二類)

SARSコロナウィルスが、飛沫や接触感染を通して取り込まれる。

→発熱、インフルエンザ様症状、下痢を呈する。

 

・ポリオウィルス[急性灰白髄炎](二類)

感染者の糞便から取り込まれることで感染する。

→発熱、嘔吐、下痢を呈する。

 

コレラ(三類)

食物を通して取り込まれることによって感染する。

→嘔吐、下痢を呈する。潜伏期間は5日以内である。

 

・腸チフス(三類)

飲食から取り込まれることで感染する。

→発熱、下痢、腹痛を呈する。潜伏期間は、2週間である。

 

腸管出血性大腸菌感染症(三類)

腸管出血性大腸菌が、水や食物を通して取り込まれることで感染する。

→嘔吐、下痢、血尿を呈する。潜伏期間は、2から5日が最も多い。

 

日本脳炎(四類)

日本脳炎ウィルスに感染した豚から、コガタアカイエカを通じて感染する。

→頭痛、嘔吐、意識障害を呈する。潜伏期間は、15日くらいである。

 

・レジオネラ症(四類)←重要なため違う記事で詳しく後述する

レジオネラ属菌が原因で起こる。

→高熱、呼吸困難、筋肉痛、吐き気、下痢、意識障害が起こり、死亡する場合がある。

 

・ウェストナイル熱(四類)

ウェルトナイルウィルスが、蚊を通して取り込まれることで感染する。

→発熱、頭痛、倦怠感を呈する。潜伏期間は、3から14日である。

 

クリプトスポリジウム症(五類)

クリプトスポリジウムオーシスト(原虫)が、水や食物を通して取り込まれることで感染

る。

→嘔吐、下痢、腹痛を呈する。潜伏期間は、5から10日である。